【柿食えば・・・】柿もぎ作業

 爽やかな秋晴れとなった週明け月曜日の11月4日。日帰りで山梨県東山梨市に柿の収穫体験に訓練生26期の4人と行ってきました。収穫した柿をYSCに持ち帰り干し柿を作る事を目的に体験会に参加。

 

 集合場所に到着すると何世帯かのファミリーも参加しており総勢20名程度での体験会となりました。

 

 集合場所から現場へ到着すると一帯に柿がなっており、リンゴよりも大きなサイズで『百目柿』という品種です。見たことのない大きさに皆驚きです。自分達の背丈程の高さになっている柿に関しては剪定ばさみを使用して収穫しました。そして高枝ばさみを使用し収穫するのですが、甲州地方は昔からおっかさみと呼ばれる細長い竹で出来た道具を使っています。非常に原始的な道具でしたが、よく考えられた道具でもありました。

 収穫した柿は干す際に糸を巻き付けやすいように頭についている枝をTの字になる様に余分な部分を切り落としてかごに詰めていきます。20人で協力して作業に取り掛かった為何とか午前中で予定していた量の柿を収穫する事が出来ました。

 

 昼食後は、収穫した柿を実際に干せる状態になるまでの加工の仕方を学びました。干し始めて10日程経過した中が生の状態の物を「あんぽ柿」と呼ぶそうです。今まで食べていた干し柿は実はあんぽ柿であったという事実を知り、益々干し柿への興味が沸いた参加者の方々も大勢いたのが印象的でした。

 


 甘柿の見た目が四角い形をしているのに対して渋柿は下が尖った形をしているのが特徴であり見分け方だそうです。一口かじっただけでとんでもない渋みを感じる物が干している過程で渋みが抜けて甘くなるのは本当に不思議です。
 昔の人々が保存用に柿を干している過程で甘みが増す事を知ったのか?突然変異で甘柿という種類が出来た事等、知れば知るほど興味が沸いてくるとても貴重な体験会となりました。

 

 後日、持ち帰った柿を剥いて干す日がやってきました。結果として、練習の成果が発揮出来、綺麗な形に仕上がりました。現在は空き部屋を使用して干す工程に入っており、様子を毎日確認する程完成を心待ちにしている様です。完成が楽しみです。