【作ってみた】年越しそば

皆さん、こんにちは。

 

さて、皆さんは年越しに食べる麺はそば派ですか?うどん派ですか?

 

一説によると、年越しに麺を食べるのは「1年間にあった災難や厄を落とし、新しい年を迎える」ことなんだとか。

実際はどうなんでしょうね。

こればっかりは、江戸時代あたりに広めた人に聞かないとわからないですわ。

 

 

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 YSCの年末といえば年越しそば作りです。

 

 このイベントを行う事で、年の瀬を実感する寮生も多いかと思います。年末の忙しい中、講師の方々が当センターに足を運んで下さいました。

 新型コロナウイルス感染対策として、屋外のピロティを使用しての調理となり、寒さとの闘いでもありましたが、1年の締めくくりとして美味しい蕎麦を作りたいという、寒さを吹き飛ばす程の熱い想いを持った寮生達が参加してくれました。

 

 はじめに講師の方より、調理工程と使用道具について説明を頂きました。中でも、蕎麦粉と小麦粉の割合について、蕎麦粉の割合が大きくなる程生地が纏まりづらく、難易度が高くなるという話が興味深かったと話す寮生が多数いました。

 

 説明後、いよいよ調理を開始しました。

 

今回は参加してくれた寮生一人に、講師の方が一人付くという贅沢な環境下で調理が行われました。

 

 

 

 

 最初の工程として、蕎麦粉と小麦粉を混ぜ合わせた物に少しずつ水を回し、一塊にして捏ねていく作業をしていきます。使用している道具や、粉の割合は同じにも関わらず、水っぽく粘り気がある物や、反対にマットな質感でひび割れが見える物等、違いは一目瞭然。

 

 

 

 

 

 捏ね方や水の回し方の違いが、茹で上がり後の見た目、食べた時の食感やのど越しの違いにどう影響してくるのかを楽しみにしつつ、丁寧に捏ねていきます。

 ここまでくれば「後は麺の状態にカットして茹でるだけ!」という安堵の表情を浮かべる寮生が多数おりましたが、ここで大きな落とし穴が待ち受けているのでした。を回し、一塊にして捏ねていく作業をしていきます。開始して数分、粉が纏まり生地となり始めた段階で、早くもそれぞれの生地に違いが見え始めます。

 

 

 切る際にイメージする麺の形状にならないのです。写真の様に、きしめんに近い物や、極端に短い物になってしまう事が多く、悔しさを滲ませながらも、茹でる前段階まで漕ぎつけた事で、一定の達成感を得られた様でした。その後、麺を茹でて無事に完成し食べてみると、一纏めにして捏ねる作業が、如何に蕎麦としてのクオリティを左右するものであるかを実感したのでした。

 

 

 

 

 麺の硬さに違いがあるのは、捏ねている段階で、ある程度想像出来ていたものの、風味や香りの違いも感じる事が出来たのです。風味や香りを左右するのは、粉の割合だけではない事を知り、寮生達は一口一口味わう毎に感じる事の出来る違いを楽しみながら、同時に蕎麦作りの奥深さと、楽しさを知ったのでした。

 

 

 

 

 お腹一杯蕎麦を堪能し、食事終了迄約3時間のイベントとなりましたが、概ね満足出来た様子で、来年もやりたいというポジティブな意見も得る事が出来ました。

 

 例年よりも、年越し蕎麦を食べる意味合いを深く感じてしまう様な状況下ですが、今年も健康第一で頑張りたいと思います。